2022-01-01から1年間の記事一覧
今回は、失語症の方が一番何に困っているのかについて、お送りしたいと思います。 失語症の方や、ご家族様のお気持ちを知っていただけると幸いです。 <「話す」ことに一番不便を感じている人が多い> 失語症は「聞いて理解する」「話す」「読んで理解する」…
今回は、失語症の変化について、お話していきたいと思います。 リハビリによって、失語症がどんな風に変化していくのか、分かりやすくご説明しますね♪ <リハビリをすると重症度が変化します> 以前の投稿でもお話した通り、失語症にはいくつかタイプがあり…
今回は、失語症の方の年齢について、お送りしたいと思います。 前回は失語症の発症年齢についてお送りしましたが、今回は、今現在失語症でいらっしゃる方はおいくつくらいの方が多いのかについて、お話していきたいと思います。 失語症の方について、皆さま…
今回は失語症の原因について分かりやすくお話していきますね。 <失語症とは> 失語症は、脳卒中(脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血など)や脳腫瘍、脳外傷などによって、脳の言語中枢やその周辺が損傷を受けたために、言葉の運用が上手くいかなくなった状態で…
今回は、失語症の発症年齢について、お送りしたいと思います。 失語症は何歳くらいで発症している方が多いのか、知っていただけたらと思います。 また、皆さまに失語症の方の現状についてご理解いただけますと幸いです。 <失語症の発症年齢で最も多いのは50…
今回は、脳出血についてお送りしたいと思います。 脳出血とは、脳の血管が破れて脳の中に出血した状態です。 脳内に流れ出した血液の塊が脳細胞を圧迫して破壊してしまうことで、様々な症状を引き起こします。 脳出血の症状は出血場所や出血量によって異なり…
今回は、脳梗塞について、お送りしたいと思います。 脳梗塞とは、脳内の血管が細くなったり、血栓ができて血管が詰まった状態です。 血管が詰まると血液の流入が止まり、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなります。その結果、脳の神経細胞が壊死しし、様々な障…
今回は、脳卒中についてお話していきたいと思います。 脳卒中とは脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気です。 脳卒中を発症すると、障害を受けた脳が司っていた身体機能や言語機能が失われたり、場合によっては死に至ること…
今回は、失語症になっても病前と同じく保たれることについて、お話ししていきたいと思います。 失語症になると言語機能に障害が起きてしまいますが、それ以外の機能は保たれます。 しかし、失語症になると言語機能以外の機能も低下していると勘違いされてし…
今回は、認知症についてお送りしたいと思います。 認知症とは、脳細胞の死滅や活動の低下によって認知機能に障害が起き、日常生活や社会生活が困難になる状態の総称です。 認知症=物忘れとイメージする方も多いと思いますが、記憶の消失だけでなく理解力や…
今回は、私の大切な相棒についてお話させていただこうと思います。 皆さんは長年使っている物ってありますか。 私は、今使っているアイロンとは25年のお付き合いです。 私が東京で一人暮らしを始めるときに、いとこのお姉ちゃんが買ってくれたものです。私に…
今回は、失語症の症状の「書く」ことの障害について、分かりやすくお話ししていきたいと思います。 失語症になると字を書くことも大変になるんです。 失語症の方について、皆さまにご理解を深めていただけたらと思います。 <失語症の「書く」ことの障害とは…
今回は失語症の症状の一つである「読む」ことの障害について、お話していきたいと思います。 失語症の症状は「話す」ことの障害だけだと思われがちですが、「聞いて理解する」「話す」「読む・読んで理解する」「書く」のすべてに障害がみられます。 その中…
今回は、失語症の「話す」ことの障害について、分かりやすくお話ししていきたいと思います。 失語症の方の上手く話せない症状とはどんなものなのか、具体的にご説明していきますね。 失語症の方について、少しでもご理解いただけるとありがたいです。 <失語…
今回は、失語症の症状の「聞く」ことの障害について、お送りします。 皆さまに、失語症についてもっと知っていただくために、失語症の症状について数回に分けて、分かりやすくお話していきたいと思います。 <失語症とは> 脳梗塞や脳出血などの脳卒中や、頭…
今回は、構音障害についてお話させていただきたいと思います。 構音障害は、一般的には呂律障害ともいわれ、言葉を正しく発音できない状態です。 具体的には、発話がはっきりしない、自然ではない、違って聞こえる状態です。 構音障害には3つの種類がありま…
今回は、久しぶりに「失語症」についてお送りします。 失語症も高次脳機能障害の一つなんですよ。 失語症は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中や、頭部外傷などによって、脳の言語領域が傷ついて 言葉が上手く使えなくなった状態です。 失語症になると、「話すこ…
今回は、高次脳機能障害の「失行」についてお送りします。 失行とは、麻痺などの運動障害や感覚障害がなく、言われていることが理解できているにもかかわらず、 日常生活で普段行っている動作が上手くできなくなる状態です。 肢節運動失行、観念運動失行、観…
今回は、高次脳機能障害の「記憶障害」について、お送りたいと思います。 記憶障害とは、新しい情報を記銘、保持し、それを必要な時に引き出すことができない状態です。 病気の前の記憶は比較的保たれていることが多いですが、病気の直前・直後のことが思い…
今回は、私のもう一つのお仕事について、お話させていただきたいと思います。 私は年に数回ですが、とあるリハビリの学校の非常勤講師をさせていただいています。 担当教科は「失語症」と「摂食嚥下障害」です。 私が担当させていただいているのは作業療法学…
今回は、高次脳機能障害の「遂行機能障害」について、お送りします。 遂行機能障害とは、物事を計画し、それを実際に行動に移すことが難しくなる障害です。 理論的に考えたり、問題を解決したり、推察することが難しくなります。 やりたいことがあっても、そ…
今回は、高次脳機能障害の「注意障害」について、お送りしたいと思います。 注意障害は注意の低下、集中力の低下ともいわれます。 必要なものやことに注意を向け、集中し、それを維持することが難しい状態です。 必要に応じて注意を切り替えることも難しくな…
今回は、高次脳機能障害の「見当識障害」についてお送りします。 見当識障害は失見当識ともいわれます。 季節や日付、時間、場所など自分がどのような状況にいるのか分かりにくくなってしまう状態です。 人物が分からなくなることもあります。 <症状> ・今…
今回は、高次脳機能障害の「自己抑制の低下」について、お送りします。 自己抑制の低下は、脱抑制、行動と感情の障害ともいわれます。 何事にも抑制が効かず、感情や行動をコントロールできない状態です。 衝動的な言動を繰り返してしまいます。 <症状> ・…
今回は、高次脳機能障害の「病識の低下」について、お送りします。 病識の低下は、病識の欠如、病識の欠落ともいわれます。 自分が障害を持っていることに対する認識が上手く持てない状態です。 障害がないかのような発言や振る舞いがみられます。 <症状> …
今回は、高次脳機能障害の「意欲の低下」についてお話したいと思います。 意欲の低下は、自発性の低下、発動性の低下ともいわれます。 何事も始めることができない、または、始める意欲が持てない状態です。 本人に自覚がないこともあります。 <症状> ・何…
高次脳機能障害の症状のひとつである「易疲労性」とは、身体的にも精神的にも疲労しやすい状態です。 本人に自覚がないことも多いです。 急性期ではよくみられる症状です。回復期でもみられることがあります。 <易疲労性の症状> ・覚醒を保つことが難しい …
今回は、高次脳機能障害についてお話していきたいと思います。 高次脳機能障害とは、脳梗塞や脳出血、脳外傷などの脳の損傷が原因で、脳機能のうち、 言語や記憶、注意、情緒、行動、学習、判断、知覚といった認知・精神機能に起こる障害です。 高次脳機能障…
皆さん、「言語聴覚士」という職業をご存じでしょうか。 言語聴覚士は、STとも呼ばれ、 英語で表すと、Speech-Language-Hearing Therapist (私としてはeatingも入れてほしかった!) 簡単に言うと、話すこと、言語機能、聞くことのリハビリを行う職種です。…
今回は、私の仕事について、少しお話させていただきたいと思います。 私は19年間、病院勤務の言語聴覚士(ST)として働き、大変忙しい毎日でしたが、やりがいのある充実した日々を送ってきました。 悩むこと、落ち込むことは幾度となくありましたが、仲間が、…