ことリハのブログ

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脳出血のお話

今回は、脳出血についてお送りしたいと思います。

脳出血とは、脳の血管が破れて脳の中に出血した状態です。

脳内に流れ出した血液の塊が脳細胞を圧迫して破壊してしまうことで、様々な症状を引き起こします。

脳出血の症状は出血場所や出血量によって異なります。

一般的には高血圧性脳出血が多いですが、若い人の脳出血は脳動静脈奇形からの出血が多いです。

  

脳出血の種類>

①高血圧性脳出血

→高血圧が原因で起こる脳出血で、脳出血では最も多い。高血圧が持続すると血管が脆弱化し、そこが破綻することによって起こる出血。

 

②脳アミロイド血管症

→アミロイドタンパクが脳動脈に沈着し、血管壁が脆弱化、狭小化、閉塞し、そこから出血が起きた状態。

 

③脳動静脈奇形からの出血

→動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接吻合したものを動静脈奇形という。吻合部は腫瘤状にとぐろを巻いており、動脈瘤ができることもある。そこが破裂し、出血することにより起こる。

 

④脳動脈瘤補破裂による出血

→脳血管にできたコブを脳動脈瘤という。そこが破裂し、出血することにより起こる。

 

⑤もやもや病からの出血

→もやもや病は、脳底部の穿通枝(細い血管)などが異常血管網を形成し、脳血管造影でもやもやした血管に見える病気。成人では出血症状がみられやすい。

 

⑥脳腫瘍からの出血

→脳腫瘍からの出血の可能性は2~6% 腫瘍内に出血することも、腫瘍周辺に出血することもある。

 

⑦脳動脈、脳静脈の炎症による出血

→脳動脈、脳静脈に炎症が及び、出血をきたすことがある。

 

⑧出血性素因

血友病から脳出血を起こすことがある。アルコール常飲者は出血が止まりにくい。

 

⑨薬物使用による出血

→抗凝固薬であるワーファリンの服用、ヘパリン、アンフェタミンの使用により脳出血を起こすことがある。

 

脳出血の約6割は「高血圧性」です。脳出血の予防には高血圧の治療、管理が不可欠です。

血圧が高いほど脳出血の危険度は増し、喫煙や過度のアルコール摂取、ストレスなども危険因子となります。

運動によりリスクを軽減できるといった報告もあります。

生活習慣全体に気を付けながら、脳出血予防に努めましょう。