ことリハのブログ

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高次脳機能障害のお話 「易疲労性」

高次脳機能障害の症状のひとつである「易疲労性」とは、身体的にも精神的にも疲労しやすい状態です。

本人に自覚がないことも多いです。

急性期ではよくみられる症状です。回復期でもみられることがあります。

 

<易疲労性の症状>

・覚醒を保つことが難しい

・姿勢を保てない

・ぼーっとしやすい

・あくびがよく出る

・反応が鈍い

・動きがゆっくり

 

<周囲の対応>

・疲れていることに気づいてあげて、優しく声をかける。

・眠ってしまったら、肩に手を置くなどして気づかせてあげる。

・長い時間何かを行うときは、こまめに休憩をとるよう促してあげる。

・ゆっくりでも本人のペースに合わせてあげる。

 

<対応のポイント>

・患者さんが疲れやすいのは、あくまで病気の症状の一つだと理解してあげてください。

・すぐ疲れてしまうことを叱ったりしないでくださいね。

・「頑張ってね」の声掛けも優しくお願いします。(プレッシャーをかけないで)

・あまり頑張られすぎないことが大切です。

 

<患者さんへのアドバイス

・眠い時はストレッチをするなどして、目を覚ましましょう。

・気分転換のために場所を変えてみましょう。

・外の空気を吸いに行ってみましょう。

・疲れたら休みましょう。

・できそうな日課を持ち、それをできるだけ続けてみましょう。