ことリハのブログ

コミュニケーション障害でお困りの方に、オンラインでリハビリを提供しています🍀

「脳出血」ってどんな状態なの?

今回は、「脳出血」についてお送りします。

脳出血の原因となるものは意外と多いので、皆さまに知っていただき、できるだけ予防していただけらと思います。

また、一度脳出血になった方も、再発防止に努めていただけたらと思います。

 

脳出血とは>

脳の血管が破れて脳の中に出血した状態です。

脳内に流れ出した血液の塊が脳細胞を圧迫して破壊してしまうことで様々な症状を引き起こします。

脳出血の症状は出血場所や出血量によって異なります。

一般的には高血圧性脳出血が多いのですが、若い人の脳出血は脳動静脈奇形からの出血が多いです。

 

脳出血の好発部位>

1位 被殻

2位 視床

3位 橋

4位 小脳

5位 大脳皮質下

被殻視床で全体の70%を占めます。

 

脳出血の種類>

①高血圧性脳出血

高血圧が原因で起こる脳出血で、脳出血では最も多いです。高血圧が持続すると血管が脆弱化し、そこが破綻することによって起こる出血です。

 

②脳アミロイド血管症

アミロイドタンパクが脳動脈に沈着し、血管壁が脆弱化、狭小化、閉塞し、そこから出血が起きた状態です。

 

③脳動静脈奇形からの出血

動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接吻合したものを動静脈奇形といいます。吻合部は腫瘤状にとぐろを巻いており、動脈瘤ができることもあります。そこが破裂し、出血することにより起こります。

 

④脳動脈瘤破裂による出血

脳血管にできたコブを脳動脈瘤といいます。そこが破裂し、出血することにより起こります。

 

⑤もやもや病からの出血

もやもや病は、脳底部の穿通枝(細い血管)などが異常血管網を形成し、脳血管造影でもやもやした血管に見える病気です。成人では出血症状がみられやすいのが特徴です。

 

⑥脳腫瘍からの出血

脳腫瘍からの出血の可能性は2~6%といわれています。腫瘍内に出血することも、腫瘍周辺に出血することもあります。

 

⑦脳動脈、脳静脈の炎症による出血

脳動脈、脳静脈に炎症が及び、出血をきたすことがあります。

 

⑧出血性素因

血友病から脳出血を起こすことがあります。アルコール常飲者は出血が止まりにくいです。

 

⑨薬物使用による出血

抗凝固薬であるワーファリンの服用、ヘパリン、アンフェタミンの使用により脳出血を起こすことがあります。

 

脳出血の予防>

脳出血の約6割は「高血圧性」です。脳出血の予防には高血圧の治療、管理が不可欠です。

血圧が高いほど脳出血の危険度は増し、喫煙や過度のアルコール摂取、ストレスなども危険因子となります。

運動によりリスクを軽減できるといった報告もあります。

 

脳出血後のコミュニケーション障害でお困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。