今回は、認知症の種類についてお送りします。
認知症にはいくつか種類があるんですよ。
皆さまの参考になれば幸いです。
認知症は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4つのタイプがあります。
日本で最も多いのは、アルツハイマー型認知症で全体の約70%を占めます。
アルツハイマー型に次いで多いのが、脳血管性認知症で全体の約20%を占めます。
レビー小体型認知症は約4%、前頭側頭型認知症は約1%と言われています。
<アルツハイマー型は脳の海馬にダメージ>
アルツハイマー型認知症は、脳の海馬という場所を中心にダメージが始まります。
その結果、最初に生じる症状は記憶障害です。
また、言語障害も早い段階から現れます。その後、脳全体にダメージが広がって脳の萎縮が進み、それぞれの場所が担ってきた機能に支障をきたすことになります。
脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血などの脳卒中によって発症し、認知機能が低下します。
脳血管性認知症は、脳卒中の再発を予防することで、症状が悪化しないようにできる可能性があります。
<レビー小体型と前頭側頭型の特徴>
レビー小体型認知症は、レビー小体と名付けられた構造物が神経細胞内に溜まって発症します。幻視の症状やパーキンソン病と同様の
歩行障害などの症状が現れます。
前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉を中心とした脳の萎縮が進行し、その部分の認知機能が低下するタイプの認知症で、比較的若い世代から発症しやすいと言われています。