今回は、ウェルニッケ失語の方と接するときのポイントについてお送りします。
失語症にはそれぞれ特徴がありますので、接し方のポイントも違う部分があります。
皆様が失語症の方と会話をするときの参考になれば幸いです。
<話を聞くときのポイント>
言葉はスラスラとスムーズに出てきますが、言い誤りが非常に多く、日本語にない言葉が出てくることもあり、何を伝えたいのか分からないことも。
しかし、本人は正しく話せていると思っていることが多いため、何は伝わったのか、何は伝わっていないのかを教えてあげることが大切です。
<話しかけるときのポイント>
言葉を聞いて理解する力が著しく低下しているため、こちらが言っていることが正しく伝わらないことも多くあります。
話しかけるときは、短い言葉で、簡潔に。
また、正しく伝わったか確認もしましょう。
<心理面へのサポート>
ウェルニッケ失語の方は自分の失語症の状態が理解できていないことが多く、自分は正しく話せている、正しく理解できていると思っていらっしゃることも多いです。
ですから、ご本人が受け入れやすい方法で、正しい情報(現状)を伝えてあげることが大切です。
失語症などコミュニケーションでお困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。